SUPER GT 第1戦 岡山国際サーキット
4月13日 天候:雨コースコンディション:ウェット
2025年SUPER GT第1戦決勝が、4月13日に岡山県・岡山国際サーキットで開催されました。
土曜深夜に雨が降り出し、決勝日午前中は時折強い風が吹き、肌寒さを感じるコンディションとなりました。
11時40分から20分間行われたウォームアップ走行はフルウェット。スタートドライバーを務めるベルトラン・バゲット選手がドライブし、マシンの状態と路面コンディションを確認しながら周回を重ねます。バゲット選手は8ラップ目にピットイン。ドライバーを交代し、平峰選手が乗り込んでさらにマシンと路面コンディションの確認をしながら走行しました。
結局、このセッションでチームはトータル10ラップし、1分38秒165のタイムで7番手に付けました。
予定通り12時からスタート進行が始まり、13時10分にセーフティカーが先導してスタート。セーフティカーは4周終わりで解除。レースがスタートしました。バケット選手は得意のスタートダッシュを決めようと果敢に1コーナーに飛び込みましたが、立ち上がりでスピンした車両と接触。そのままスポンジバリアへ弾き飛ばされることとなりました。レースはすぐに赤旗が提示され、中断。しかしマシンの損傷は激しく、チームはここでレースを終えることとなりました。
【 コメント】
■TRS IMPUL with SDG 平峰一貴選手
午前中のウォームマップでは、1周だけしかタイムアタックできないタイミングで最後に乗ったのですが、それでもクルマのバランスが良く、ウェットの中でも十分にライバル勢と戦えそうだ、という手応えがありました。実際にアタックできた1周のタイムがチームとしてのウォームアップセッションではベストタイムでしたし、そこまでの流れは良かったと感じていました。レースは残念なアクシデントによって早々にリタイアとなり、自分はドライビングすることはできませんでしたが、これもレースですから仕方ないと思います。2人でドライブしてレースを戦いますから、どちらかに何かが起きる可能性は常にあります。起きたことは仕方のないことなのでで、早く気持ちを切り替え、次の富士スピードウェイは我々のチームが強さを発揮できるコースであると感じているので、ぜひそこで巻き返したいですね。
■TRS IMPUL with SDG ベルトラン・バゲット選手
午前中のウォームアップ走行は、とても良い感触でした。硬めのタイヤで走り始めたのですがベースも良く、タイヤの暖まりも良好
で、フィーリングもすべて良かったです。良いレースができる準備は整ったと感じました。スタートはうまく決まり、1コーナーで16号車のすぐ後ろに付けていました。すると、1コーナーを立ち上がったところで38番車が目の前でスピンしました。最初は自分がスピンしたのかと思ったくらいで、38番車が右へ左へとふらついたあと、突然左に戻ってきたのです。自分はすでに左側にいたので、減速してブレーキを踏もうとしましたが、間に合いませんでした。結局どうすることもできず、38番車にぶつかってしまい、そのまま壁にクラッシュしました。マシンもひどく損傷してしまい、続行は不可能でした。今日のコンディションやレース中の展開を考えると、とても良いレースができたはずなので、非常に残念です。すべてが1コーナーで終わってしまいました。本当に悔しいし悲しいですが、時にはこういうこともあります。気持ちを切り替え、次の富士のレースに集中します。
■TRS IMPUL with SDG 星野一樹監督
午前中のウォームアップセッションで、レースで使う予定のレインタイヤを試し、レースに向けて良いフィーリングで戦えそうな状態でした。でもレースはセーフティカーが退出してすぐの1コーナーで避けられないアクシデントに巻き込まれてしまいました。あれはアンラッキーとしか言えない出来事で、本当に悔しいですが、仕切り直して次の富士で優勝を目指して頑張ります。あのアクシデントに巻き込まれなければ、天候も変わっていく中でかなり荒れたレースになったので、我々らしく粘り強く戦えば、良い結果が出せる展開に持ち込めたと思います。そう考えると本当に残念ですが、仕切り直しをして次戦に向けて全力を尽くします。