SUPER GT 第1戦 岡山国際サーキット
4月12日 天候:晴れコースコンディション:ドライ
2025年度のSUPER GT 第1戦が4月12日・13日に岡山県・岡山国際サーキットで開催されています。
初日となる4月12日は、午前中に105分間の公式練習が、午後にQ1、Q2と2回の予選がそれぞれ行われました。
午前中の公式練習では、ベルトラン・バゲット選手が最初にドライブし、その後、平峰一貴選手に交代し、セットアップを行いました。
このセッションはトータル40周し、6周目に記録した1分18秒444がベストタイムとなり、全体で12番手に付けました。
午後2時から行われた予選Q1は平峰選手がドライブ。タイヤを温めながら4周目に1分21秒023、5周目に1分17秒498と一気にペースアップ。このタイムによって7番手に付け、上位10位までが進出可能なQ2へ進むことができました。
曇り空となり、さらに風が最終コーナーから1コーナーへと強く吹くコンディションの中、Q2が行われました。
バゲット選手は4周目に1分19秒796、5周目に1分17秒268のタイムをマークし、9番手となりました。
この結果、明日の決勝は9番手の位置から、300km先のゴールを目指すこととなります。
【 コメント】
■TRS IMPUL with SDG 平峰一貴選手
2回の事前テストは悪天候に振り回されながらも、その中でできる限り多くのデータを取り、走り方なども含めていろいろ試しては
いましたが、いくつかのライバルチームはデータも取れているはずですし、そこはちょっと出だしとしては厳しかったです。でもチームが頑張って良いクルマを作ってくれましたし、自分もいろんなシミュレーションをし、起きうる状況への対策案を考え、レースウィーク入りしました。今日の乗り始めのフィーリングはあまり良くなかったのですが、チームがそこから頑張って立て直してくれて、Q1はうまく走れました。マシンのセットアップに関しては、午前中のフリー走行の中で改善されていたので、限られた時間の中で最大限のアタックをしました。明日は難しいコンディションになるかもしれませんが、マシンも走るたびに良くなっているので、さらにこれを進め、しっかりと結果に繋げたいと思います。
■TRS IMPUL with SDG ベルトラン・バゲット選手
プレシーズンテストではコンディションが悪く、新しいマシンのセットアップをするのはとても難しかったです。今年、チームは新しいエンジニアを迎えたこともあり、新しいタイヤを試し、セットアップを試し、ロングランをこなすことが必要でした。でもそれができなかったので、準備不足なのは否定できません。そのために、今日の午前中の走り出しの状態は決してベストではありませんでした。でもそこからチームの力を発揮し、どんどんタイヤのグリップも上がっていきましたし、クルマの旋回性も飛躍的に向上していきました。だから、正しい方向に進んでいると思います。Q2はクルマの状態が良くなりました。タイヤを温めつつタイムを出す必要があるため、1周だけのアタックになるので決して簡単ではありませんでしたが、状態が良くなっていたので、自信を持ってアタックしました。ただ、セクター2でミスをしてしまったのでそれでおそらく、2つくらいポジションを落としてしまいましたね。でも状態は上向きですから、明日が楽しみです。
■TRS IMPUL with SDG 星野一樹監督
今日一日の流れを振り返ってみて、このレースウィークへ持ち込んできたマシンのセットを少し外れてしまいました。それを限られた時間の中で、チーム力とニスモの力という総合力で、なんとか予選までに間に合わせることができました。それでもやはり、最初から予選のレベルに仕上げられていれば、自ずと予選結果は違ってきたと思います。そこは重ね重ね、残念です。でも正直言うと、
事前テストのあのコンディションの中でセットアップをしなければいけない状況だったので、ある程度、覚悟はしていました。そういうことを踏まえると、Q2へ進出することもできましたし、セクター2でミスをしながらも9番手という位置だったので、状態としてはそれほど悪くないと感じています。明日は不安定なコンディションになりそうで、何が起きるか分からないようなレースが予想されます。
でもそういう状況になればなるほど、うちのドライバー2人は強いですし、それをチームの力でしっかり支え、全力で戦っていきます。