1万2千人の観衆が固唾を呑んで見守ったRed Bull Showrun × Powered by Honda
イベント出席後、オラクル・レッドブル・レーシングの角田裕毅選手が記者会見に出席し、デモランの感想やレッドブル・レーシングへの移籍の経緯、そして最後にはRACING-DRIVER.JPからの質問にもお答えいただきました。
ショーランでは、華麗なドーナツターンやバーンアウトなど狭くフェンスで仕切られた公道コースで一際攻めた、熱い走りを見せた角田選手。
そこには「子どもの頃、描いていた夢物語。東京でF1を走らせるという映画のような世界を実現できた」という幼少期から描いた熱い思いがあったことを明かしてくれました。
またレッドブルレーシングへの移籍については「迷いはなく、トップチームへのオファーはなかなかないこと。こういった機会が人生で巡ってくることはなかなかないと思ったので、即決断した」と語りました。レーシングカートからジュニアフォーミュラそしてF1と短い年数でステップアップをする中でも積み重ねてきたキャリア、そして今シーズンの2戦で見せた冷静なレース展開からも角田選手の成長が著しいことはもちろん、24歳という年齢ながら自身の人生を俯瞰し、冷静且つ素早く、大きな決断を行なったということが大変印象的でした。
RACING-DRIVER.JPはレーシングカートからジュニアフォーミュラ、ツーリングカー、トップカテゴリーとカテゴリー横断型で男女様々なドライバーが自身の熱い想いや夢の実現に向け、日々練習やトレーニング、情報発信を行なっています。
同じように、幼少期にキッズカートからキャリアをスタートし、レーシングカート、FIA-F4、FIA-F3、F2そしてF1へとキャリアアップしてきた角田選手。
そんなレーシングカートやジュニアフォーミュラがキャリアの原点である角田選手に憧れて今レース活動をする全てのドライバーに夢を叶える為に必要なことやメッセージをお願いしたところ
「幼少期、僕は競争心旺盛だった。とにかく今やっているレース・カテゴリーでずっと1番になることだけを目指してやってきた。今やっていることに全力を注いでいければどんどん道も切り開いていけると思う。色々な壁にぶつかると思うのですけど、壁を乗り越えて乗り越えた実感を味わうことを楽しんで欲しい。レースに限らず、色々な分野でそれは使えること。将来を考えるよりかは今のこと。猪突猛進して失敗も経験し学んで欲しい」と熱いメッセージを残してくださいました。身振り手振りを交え、熱い気持ちを伝える角田裕毅選手(オラクル・レッドブル・レーシング)
夢の実現の為、明確なビジョンももちろん大切ではあるものの、1つ1つのレース、1回のプラクティスに最大限の準備をし、目の前の課題や壁、そしてレースに全力で誰よりもがむしゃらに取り組む。そんな想いを幼少期から大切にしてきた角田選手の熱い思いに胸を打たれました。世界中に様々なカテゴリーが存在するレースの世界でトップになるという大きな夢を描くことも大切ですが、目の前の壁や目標に全力で立ち向かう。レースの世界でも日々の生活においてもすぐにでも応用できる角田選手の言葉。日本グランプリを前にそんな熱い言葉を残してくれた角田選手の思いが、夢の実現に向け取り組むレーサーへと繋がっていく。そんな未来が見えた記者会見の結びになりました。